「第6回英語教師授業力 ブラッシュアップセミナー」を開催
本気で英語教育改革を推進するために必要なこと
~理想と現実の狭間で最低限何をすべきか~
~理想と現実の狭間で最低限何をすべきか~
澳门皇冠体育_皇冠体育app-在线*投注地域連携センターでは、「第6回英語教師授業力ブラッシュアップセミナー」を、2023年11月19日(日曜日)に開催いたしました。
本セミナーは、初等中等教育の全校種で本格的に始まった新学習指導要領の着実な推進に向け、各校種において、どのように授業をデザインし、具体的にどのような言語活動を展開していく必要があるか、さらに指導と一体化した学習評価(パフォーマンス評価を含む)はどうあるべきかなどを中心として、指導?評価の両面で活用できる実践的な情報を提供させていただくことを目的としています。
6年目となる今回のセミナーでは、「本気で英語教育改革を推進するために必要なこと~理想と現実の狭間で最低限何をすべきか」をテーマに、基調講演のほか、優れた英語教育を実践されている先生方をお招きし、小?中?高等学校で求められる授業指導や学習評価の具体的なアイディアやヒントを提供いたしました。
本セミナーは、初等中等教育の全校種で本格的に始まった新学習指導要領の着実な推進に向け、各校種において、どのように授業をデザインし、具体的にどのような言語活動を展開していく必要があるか、さらに指導と一体化した学習評価(パフォーマンス評価を含む)はどうあるべきかなどを中心として、指導?評価の両面で活用できる実践的な情報を提供させていただくことを目的としています。
6年目となる今回のセミナーでは、「本気で英語教育改革を推進するために必要なこと~理想と現実の狭間で最低限何をすべきか」をテーマに、基調講演のほか、優れた英語教育を実践されている先生方をお招きし、小?中?高等学校で求められる授業指導や学習評価の具体的なアイディアやヒントを提供いたしました。
実践発表(小学校)
単元を通して言語活動を行う~複数単元を合わせた指導の実践
昨年に続き登壇いただいた一二三真先生(千葉市立花園小学校教諭)には、「目的?場面?状況」を意識した授業実践を通じて、6年生を例にした教科間?学年間?小中間の連携の取組をご紹介いただきました。また3年生における複数単元の融合について、中学校で注目されている「5ラウンドシステム」や「漆塗り型学習」にヒントを得た授業実践例をご紹介いただきました。細かなステップを踏んで言語材料を繰り返すうちに、子どもたちが学びを深めていくという実践に、受講者も大変引き込まれました。一二三先生の「『目的?場面?状況』という考え方は、英語教育に関わらず他教科でも広く人生でも役に立つ」とのまとめは、英語以外の教科を指導する上でも大切な示唆だと思われます。
林次郎先生(本学教育学部特任教授)は、「教師は、工夫を通じて『子どもたちの心に灯をつけること』をめざしていかねばならない」と力説されました。また佐藤佳子先生(本学教育学部准教授)は、本気で英語教育改革を推進するためには、「子どもたちを中心とし、豊かな感受性や音声に対する感性を大切にすることが肝要だ」とのまとめました。
林次郎先生(本学教育学部特任教授)は、「教師は、工夫を通じて『子どもたちの心に灯をつけること』をめざしていかねばならない」と力説されました。また佐藤佳子先生(本学教育学部准教授)は、本気で英語教育改革を推進するためには、「子どもたちを中心とし、豊かな感受性や音声に対する感性を大切にすることが肝要だ」とのまとめました。
基調講演
英語教育の現実と追い求めるべき姿~児童生徒のために前に進んでいかないと
2020年度から始まった英語教育改革ですが、「多くの先生方が多くの時間と労力を子供たちのために費やしつつも、英語教育改善となるとついつい後回しになってしまうといったことはないでしょうか」と問いかけられた、向後秀明先生(本学英語教育開発センター長、国際学部教授)。
特に中?高等学校を例に授業や評価で起こりがちな「英語教員あるある」、例えば結局和訳させないと理解度が確認できない、定期考査で教科書の英文をそのまま出題している等々を取り上げ、それらの課題にどう対処していくべきかをできるだけ具体的に示されました。
「形式的なペアワークやグループワークを続けた結果、『やり取り』のスキルが向上しない」「原稿を作り暗記して発表することで、相手に少しでも理解してもらえるような即時的な対応力が身につかない」といった事例への対応や、音読、プレゼンテーション、口頭での要約、ワークシートやICTの活用における定番の改善など、豊富な例示により解決の糸口を見つける機会をなりました。
特に中?高等学校を例に授業や評価で起こりがちな「英語教員あるある」、例えば結局和訳させないと理解度が確認できない、定期考査で教科書の英文をそのまま出題している等々を取り上げ、それらの課題にどう対処していくべきかをできるだけ具体的に示されました。
「形式的なペアワークやグループワークを続けた結果、『やり取り』のスキルが向上しない」「原稿を作り暗記して発表することで、相手に少しでも理解してもらえるような即時的な対応力が身につかない」といった事例への対応や、音読、プレゼンテーション、口頭での要約、ワークシートやICTの活用における定番の改善など、豊富な例示により解決の糸口を見つける機会をなりました。
実践発表(中学校)
毎日の授業で英語教育改革~迷いながら取り組む毎日の授業実践をとおして
「どうやったら生徒にとってわかりやすい授業になるのか」「文法はいつ、どのように教えたらよいのか」「どうしたら生徒がもっと話せるようになるのか」「リーディングの効果的な教え方はなんだろう」…。20年以上の豊富な経験をお持ちでありながら、現在でも毎日教材研究を継続中だと話す、青木真樹子先生(笠間市立笠間中学校教諭)。
先生は、「話すこと」「読むこと」「帰納的な文法指導」「単元を通した学習計画と評価」「普段の授業で大切にしていること」そして今回のセミナーのテーマでもある「本気で英語教育改革を推進するために必要なこと」を、豊富な実践の紹介を通じて提起していただきました。先生の「私は、世界平和への小さな一歩として英語を教えています」「英語ができる生徒より、英語で様々な国の人と仲良くなれる人を育てたいと思う」というメッセージに、受講者は大変励まされたと思います。
先生は、「話すこと」「読むこと」「帰納的な文法指導」「単元を通した学習計画と評価」「普段の授業で大切にしていること」そして今回のセミナーのテーマでもある「本気で英語教育改革を推進するために必要なこと」を、豊富な実践の紹介を通じて提起していただきました。先生の「私は、世界平和への小さな一歩として英語を教えています」「英語ができる生徒より、英語で様々な国の人と仲良くなれる人を育てたいと思う」というメッセージに、受講者は大変励まされたと思います。
実践発表(高等学校)
Motivations of a 20 years experienced teacher
4年ぶりに当セミナーでご発表いただいた渡邉裕子先生(千葉県立千葉南高等学校教諭)。ご自身の豊富なご経験を背景に英語教育改革や研修に取り組んできたものの、自分だけ改革を進めても勤務校全体が同じ方向性を持って取り組まなければ、結局生徒の英語力向上には繋がらないという実態を目の当たりにしてきたそうです。渡邉先生は、「ALTを含む英語科教員全員が同じ方向を目指し、研修や日々の実践による気付きに賛同してくれる人が増えない限り、勤務校全体の英語教育改革が推進することはできない」と語られました。
当日は、passageの読ませ方や文法の導入方法、新しいスタイルのグループワークの実践を例に、同僚に新たな視点から見直してみることを提案し続け、その結果を上手くいったこともいかなかったこともご紹介いただきました。
当日は、passageの読ませ方や文法の導入方法、新しいスタイルのグループワークの実践を例に、同僚に新たな視点から見直してみることを提案し続け、その結果を上手くいったこともいかなかったこともご紹介いただきました。
後半では、向後秀明先生の進行で、山口拓人先生(千葉県立鎌ケ谷高等学校教諭、本学卒業生)を交えたパネルディスカッションを実施。
山口先生は2023年3月に本学を卒業し、初任者として日々奮闘中とのこと。着任してから8ヶ月を振り返りってもらいました。正に「理想」と「現実」の両方を感じながら日々実践を重ねる姿勢に、英語教育改革のありかたを考えさせられる思いがしました。
また渡邉裕子先生は、山口先生への助言に加え、今後英語教育改善のために更に実践していきたいことをお話しいただきました。
山口先生は2023年3月に本学を卒業し、初任者として日々奮闘中とのこと。着任してから8ヶ月を振り返りってもらいました。正に「理想」と「現実」の両方を感じながら日々実践を重ねる姿勢に、英語教育改革のありかたを考えさせられる思いがしました。
また渡邉裕子先生は、山口先生への助言に加え、今後英語教育改善のために更に実践していきたいことをお話しいただきました。
講師陣の熱が多くの受講者にも乗り移り、今回も英語教育への情熱の熱気で満ち満ちた一日となりました。
ご参加いただきました皆様、また講師の皆様、誠にありがとうございました。
なお今回も、多くの本学教職課程(小学校、中高英語)の学生たちも一緒に学ばせていただきました。
ご参加いただきました皆様、また講師の皆様、誠にありがとうございました。
なお今回も、多くの本学教職課程(小学校、中高英語)の学生たちも一緒に学ばせていただきました。
(地域連携センター)