【イチオシゼミ!】地域に密着した中小企業における新事業展開の事業計画案の発表① 佐竹ゼミ(2年生専門演習)
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発表の注意点等を説明する佐竹先生
経営学科の佐竹恒彦准教授の2年生ゼミ(専門導入演習)では、千葉県松戸市に本社を置く株式会社たむらの協力のもと、地域に密着した中小企業の新事業展開に関する研究を行っています。
前期のゼミでは4グループに分かれ、新事業展開の計画書を作成します。今週は、2つのグループが新事業計画の発表を行い、株式会社たむらの田村誠一郎社長の講評をいただきながら、実現の可能性などを話し合いました。
前期のゼミでは4グループに分かれ、新事業展開の計画書を作成します。今週は、2つのグループが新事業計画の発表を行い、株式会社たむらの田村誠一郎社長の講評をいただきながら、実現の可能性などを話し合いました。
1. 海外渡航者向けの運転体験事業
海外渡航者向けの運転体験の事業計画を発表
最初のグループが発表した新事業計画は「海外渡航者向けの運転体験事業」です。自動車教習所やレンタカー会社と協力し、左ハンドル車の運転体験ができる事業を展開しようというものです。海外の慣れない交通状況下で左ハンドル車を運転することは危険も伴います。日本で左ハンドル車の運転体験ができれば、渡航先で便利で安心な滞在ができます。
この事業計画では、たむら社の既存事業(学生服等の企画販売)の顧客である小?中学生や高校生を、大学生や社会人になってからも顧客として維持していくという狙いがあります。運転体験に必要な練習場所を自動車教習所との協力で補い、車の手配をレンタカー会社に委託することが提案されています。たむら社は、顧客と自動車教習所、レンタカー会社との調整を行うため、自社で施設?設備などを準備する必要がないことが利点です。
たむら社の財務状況や収益率などの現状分析、ビジネスモデルや事業戦略などの構想、利益や資金に関する計画など、緻密に調査されていました。会場からは、渡航の費用に加えて運転体験の費用が必要になるため、利用者の負担が大きいという指摘がありました。大学生の利用者がどのくらい見込めるかがポイントになるという意見も参考に、更なる検討が期待されます。
たむら社の財務状況や収益率などの現状分析、ビジネスモデルや事業戦略などの構想、利益や資金に関する計画など、緻密に調査されていました。会場からは、渡航の費用に加えて運転体験の費用が必要になるため、利用者の負担が大きいという指摘がありました。大学生の利用者がどのくらい見込めるかがポイントになるという意見も参考に、更なる検討が期待されます。
2. タピオカ販売
タピオカ販売の事業計画を発表
2番目のグループが発表した新事業計画は「タピオカ販売」です。たむら社の既存事業である学生服の企画販売は、入学シーズンが繁忙期です。タピオカ販売は、繁忙期を除くシーズンに新しい主力事業を展開することを狙ったものです。タピオカは、若い女性を中心に人気のドリンクですが、他店との競争に勝つには十分な計画が必要となります。
学生たちが注目したのは、価格と販売をする場所です。気軽に飲める量のタピオカを他店よりも安い価格で販売すること(価格戦略)で、有利な立場を獲得します。さらに、若者をメイン?ターゲットとして、大学キャンパス内の食堂やカフェで販売する(立地戦力)という提案です。
学生たちが注目したのは、価格と販売をする場所です。気軽に飲める量のタピオカを他店よりも安い価格で販売すること(価格戦略)で、有利な立場を獲得します。さらに、若者をメイン?ターゲットとして、大学キャンパス内の食堂やカフェで販売する(立地戦力)という提案です。
利益計画では、価格を下げる根拠として材料費の削減を取り入れ、資金計画では、少ない店舗数で開始して段階的に売り上げを増やしていくことが提案されました。流行に敏感な若者ならではの発想と普段から学食を使っている利用者の視点を出発点として、経営学の知識が活用されています。
3. 今後の活動
次週も2つのグループが新しい事業計画を発表します。田村社長には、4グループの提案を評価していただき、実現に近いものはフィールド調査を実施して、計画のブラッシュアップを行います(後期の活動)。
報告: IR?広報室
報告: IR?広報室